あなたの職場やアルバイト先に、何かと上から目線の後輩がいませんか?
こちらは仕事を教えている立場なのに、上から目線でこられると嫌気がさしますよね。
残念ながら、上から目線の後輩はそのまま放っておいても改心しないこともあります。待っているだけ、耐えているだけでは何も変わらないのです。
今回は、上から目線の後輩にむかつく理由やその対処法をご紹介します。
あなたの方から職場で円滑な人間関係をつくれるよう、行動をしていきましょう。
上から目線の後輩にむかつくのはなぜ?
私たちはなぜ、上から目線の後輩にむかつくのでしょうか。
理由は、次の2つがあります。
- 自分の方が能力が高いと先輩を見下している
- 相手を配慮する気持ちが足りない
後輩が自分は能力が高いと思い、先輩を見下すケースがあります。
英語力や資格の取得有無など、差が明らかになりやすい能力的な面で見下す場合と、後輩が先輩の働き方をみて見下してくる場合があるでしょう。相手は先輩と比べて自分の方が優れていると思っています。
例え能力的にそうであっても、その職場の慣習については先輩の方がわかっているはずです。見下していい理由にはなりませんよね。
先輩を見下す後輩は、総じて相手を配慮する気持ちや想像力が足りません。それをいったら相手はどう思うか、どのようなことが起きるのか考えられていないのです。
その人の気持ちを考えられない、空気を読めていない後輩に対して、周囲の人はイライラします。
上から目線の後輩の例
上から目線をしてくる後輩の例は以下のようなものがあります。
- 先輩がミスをしたときに「それじゃあダメですよ〜」とあざ笑う
- 職場の慣習について、詳しく知ろうとせずに「効率悪くないですか?」と指摘する
- お客様に対して、失礼な態度をとる
- 先輩や客先に対して「ご苦労さま」など上から目線の敬語を使う
後輩が場違いな発言をしていたり、他の先輩や客先に対して失礼な言葉をつかっていたりしたときに「上から目線だなぁ」と思う人が多いようです。
後輩が上から目線をしている場合、それが相手を見下しているからこその発言なのか、無知であるがゆえの発言なのかを見極めて対応する必要があります。
次に、上から目線の後輩の心理をお話しします。
上から目線の後輩の心理
上から目線の発言や対応をする後輩は、主に2つのタイプに分けられます。
- 配慮が足りない&失礼だと認識していないタイプ
- 自分は仕事ができる人間だと考え、他人と比べているタイプ
配慮が足りない&失礼だと認識していないタイプ
上から目線の発言をする後輩のなかには、配慮が足りず、またその言葉が失礼にあたると知らないタイプがいます。
この発言によって相手がどう考えるのかを想像できておらず、正しい言葉遣いを社会に出たばかりで知らない場合があるのです。
よくある敬語の間違いとしては「ご苦労様です」「了解しました」がありますよね。いわれた側からすれば上から目線だなと感じますが、この場合の後輩には悪気はありません。
自分は仕事ができる人間だと考え、他人と比べているタイプ
先輩よりも自分の方が仕事ができると考え、相手を見下してくるタイプは、とても自尊心が高いです。実際には仕事ができないのに上から目線な場合が多く、周りに迷惑をかけやすいです。
後輩が本当にスキル的に優れているケースもありますが、職場に馴染めずそれほど伸びしろがないこともあります。
プライドが高いこのタイプは己の非を認めない傾向もあり、少々厄介です。
上から目線の後輩の指導方法
上から目線の発言や対応をとる後輩に対しては、その言動の心理を考えて対応していく必要があります。
面倒に思えますが、後輩がなぜそのような発言をするのか。なぜそのような行動をとるのかを考えてそれにあった対応をしないと、改善はしません。「何か見当違いのことをいっている」と思われるだけです。
先程ご紹介した2つのタイプ別にお話しします。
無自覚なタイプへの対応
「ご苦労様」「了解」など、目上の人に使う言葉として正しくない発言をする後輩や、客先に対して失礼と思える発言をする後輩は、無自覚なことが多いです。彼らは物事を知らないだけです。
「そういった発言をすると、お客様はこう思ってしまうよ。こう言い換えてみたらどう?」と、なぜその言動が失礼にあたるのか、代わりの提案をしてみてください。
「それくらい自分で考えてよ」と思うかもしれませんが、後輩は知らないから正しい対応がわかりません。新しくはいってきたばかりの後輩にはわからないことが多いのです。丁寧に教えてあげる方が近道ですよ。
自分は仕事ができる人間だと思っているタイプ
自分は仕事ができるとプライドが高いタイプは対応が難しく、見下されている側の人間から注意をしても言うことを聞きません。「何か見当違いなことをいっているな」と理解していないこともあります。
プライドが高いタイプは、周囲に自分のことをわかってくれる人がいる、もしくは客先対応等で自分は未熟であるとを突きつけられないと、なかなか心を入れ替えません。
客先に怒られるまで放置しておくのも手段のひとつですが、その尻拭いをするのも嫌ですよね。この場合はさらに上の上司から諭してもらう、または相手の話しをよく聞いて対話する必要があります。
これはこうだからと一方的に怒るだけでは解決しません。なぜそう思ったのか、大変ですがよく話をきいてあげましょう。
ただもう何をいっても理解してもらえない場合は、あなたの心理的負担も考えてその後輩と離れてもよいと思います。
年上の後輩が上から目線なときの対処法
後輩といっても、年上の場合もありますよね。年齢的にはあなたの方が年下。職歴と年齢がこじれているときは、ややこしくなっています。
相手は年上でも、あなたがいる職場のことはわかりません。質問されることも多々あると思います。そのような場合でも、タメ口で話しかけることは避けましょう。余計なトラブルを生む可能性があります。
相手がタメ口で話しかけてきたとしても、周囲の目を考えてあなたは敬語を貫いた方がよいですよ。
こちらが教えている立場なのに上から目線の後輩は、たとえ年上だとしてもむかつきますよね。むかついたりモヤっとしたりするその気持ちは、当然のことだと思います。ただ、相手は社会人歴では先輩です。必要以上に争わないことをオススメします。
イラッとするときは、「早く仕事を覚えてもらって、早く独り立ちしてもらおう」と思考を転換してみましょう。教えることが少なくなれば、話す機会も今より少なくなるはずです。
上から目線の後輩にはむかついても冷静に対処しよう
上から目線の後輩の心理や、対応方法をご紹介しました。失礼な態度をとる後輩の言動にヤキモキさせられる先輩は多いでしょう。
叱ることによってその言動を直せるタイプもいれば、自分に非があると理解できずに言動を改めないタイプもいます。
理解できていないタイプに頭ごなしに怒っても、事態は何も好転しません。相手が何を思ってその行動をしたのか、話を聞いてあげる必要があります。自分自身で失礼なことをしていたと気付けなければ、今後もその後輩は同じことをするからです。
面倒かとは思いますが、叱ることによって悪化しても困りますよね。職場の健康のためにも、ムカついても冷静に対処していきましょう。