同僚や友達と何気ない話をしている中で、相手に対して「少し偉そうに言っちゃったかな」という経験はないでしょうか。
中には目上の人から「上から目線はやめなさい」と直接言われた経験がある人もいるのでは。
わざと上から目線で話をする人もいますが、無意識に出てしまうのは人付き合いの上で大きな問題です。上から目線の人は周りをイライラさせたり、疲れさせたりと嫌な空気に変えてしまいます。
そこで今回は、上から目線にならない話し方をする上で意識するべきポイントを5つにまとめて紹介します。
相手に自分の話をしっかりと聞いてもらうコツでもあるので、ぜひ参考にご覧ください。
上から目線にならない話し方で意識すべき5つのコツ!
自分ではそんなつもりはないのに、上から目線だと受け取られていたら不本意ですね。相手に上から目線だと受け取られないためには、以下の5つのポイントを意識してください。
- 高圧的・命令形にならない話し方をする
- 上から目線にならない「主語」を意識する
- 人の話を途中ですり替えない
- 「でも」「だって」など反発言葉を少なくする
- 横文字や専門用語を避け、誰でも理解できる言葉を選んで話す
どれも、意識しておけば簡単に改善できるポイントです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
高圧的・命令形にならない話し方をする
相手にもっとも上から目線だと受け取られるのが高圧的・命令形の話し方。命令は上の立場の人が下の立場の人へ使うのが本来の使い方です。
対等の立場で命令形の話し方は上から目線と思われても仕方ありません。ましてや、高圧的な態度であればトラブルに発展する可能性もあるでしょう。
高圧的・命令形の話し方をしてしまう原因としては、無意識でも相手のことを格下だと思いこんでいるからです。対等な立場だから上下関係はないと考えれば命令形になることはないでしょう。
何かを頼む時には「〇〇をやってもらえる?」と提案するように意識することで相手も受け取りやすくなるはずです。上から目線にならないためには、高圧的・命令形の話し方はまず注意しなければなりません。
上から目線にならない「主語」を意識する
日本語は主語がなくても話が通じる便利な言語です。しかし、話の前後によっては相手が主語を勝手にイメージしてしまい、上から目線と捉えられることがあります。そのような誤解を与えないためにも、主語を意識して話をしましょう。
特に意識しておきたいのが、「私は」という自分が主体のIメッセージと「あなたは」というあなたが主体のYOUメッセージと呼ばれる2つの主語。
あなたを主語にするYOUメッセージは、話の内容によっては相手に上から目線だと捉えられるかもしれません。
例えば、対等な人に「(あなたは)こうしたほうがいいよ。」というのはあなたが主語のYOUメッセージです。指示・命令に近くなり、少し上から目線の印象がありますね。
そこで「私はこう思うけど、どうかな?」と主語を自分主体のIメッセージにすることで柔らかい印象に変わります。疑問形にすることで会話も続きやすくなりますね。
このように、何気ない日常会話でも主語を意識して話をしてみましょう。
人の話を途中ですり替えない
相手が話をしている途中で「俺の時はこうだった〜」「私だったら〜」のように、相手の話を途中ですり替えるのもよくありません。
頻繁に身に覚えのある人は、自己主張が強く、会話の中心に自分がいないと気がすまないタイプと言えるでしょう。
とにかく話を自分に持っていきたい人は、話に相槌を打ちながらも、ほとんど会話の中身を聞いていません。「俺が、私が」という気持ちは周りにもバレるので話していて疲れる、人の話を聞いてくれないと思わせてしまいます。
また、人の話をすり替えての意見はどうしても上から目線の話し方に聞こえやすいです。話し相手の意見を尊重して、最後までしっかりと聞いてから話し始めるクセをつけましょう。
「でも」「だって」など反発言葉を少なくする
せっかく他人からもらったアドバイスに対して「でも、これは○○ですよね」「だって、あの時はこれで良かったから」と反発の言葉を入れるクセはついていないでしょうか。
無意識に反発言葉が生まれてしまう人は、プライドが高く、アドバイスを素直に聞き入れることは負けとまで感じる節があります。そのため、他人に口出しすることはあっても自分がされることは許せず、反発言葉で返してしまうのです。
つまり、無意識に「周りより自分の方が優れている」と周囲にアピールしたい気持ちが出てしまっていると言えます。自分の発言に満足してしまい、他人の気持ちを考えられていないことが多いでしょう。
上から目線にならない話し方をするためには、瞬間的に発言をする前に、「ここで反発したらどう思うだろうか」と一旦考えるクセをつけることです。
普段から相手の心情や立場を考えて行動することで、反発言葉が自然と出てしまうことはなくなるはずです。
横文字や専門用語を避け、誰でも理解できる言葉を選んで話す
「アジェンダ・ライフハック・タスク・エビデンス」など日本語でもいい言葉なのにカタカナ言葉を多用するのも印象がよくないです。相手に意味を考えさせてしまう言葉は共感性を生むことができません。
そもそも、わざわざカタカナ言葉や専門用語を多用したくなる理由としては、「自分はこんな言葉も知っている」と相手より上の立場を示したい気持ちが出ているから。「その言葉どういう意味?」という反応に上から目線で優越感を求めているのです。
このようなクセがついてしまうと、友達や家族、恋人に接する場面でもついついでてしまうもの。そうなると余計に会話の意図を伝えられなくなってしまいます。
どんな場面でも、相手の年齢や性別を問わず、誰にでも伝わる言葉で話すように意識しましょう。
上から目線になってしまう人の心理
ここまでは、上から目線にならない話し方をするために注意したいポイントについて紹介しました。自覚がある人であればすぐに改善できるかと思いますが、問題は自覚がなく上から目線になっている場合。
知らず知らず上から目線になっている人は、共通した心理を持っています。無意識に上から目線になってしまい、相手に不快な思いをさせていないかと心配に思う人は、「こんな人が上から目線になりやすい」という特徴を知っておきましょう。
上から目線になってしまう人の心理については別の記事で詳しく紹介をしていますので、ぜひご覧ください。
上から目線にならない話し方をするために5つのポイントを意識しよう
今回は、上から目線にならない話し方をするために意識するべきポイントを5つに分けて紹介しました。今回紹介したポイントは下記の通りです。
- 高圧的・命令形にならない話し方をする
- 上から目線にならない「主語」を意識する
- 人の話を途中ですり替えない
- 「でも」「だって」など反発言葉を少なくする
- 横文字や専門用語を避け、誰でも理解できる言葉を選んで話す
上から目線の話し方をされると、相手は不快な気持ちになりコミュニケーションも取りづらくなります。
相手と良好な関係を続けるためにも、自分の言動について一度振り返ってみることをおすすめします。