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「与える」が上から目線に感じる理由!言い換える言葉は?

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「〇〇を与える」というワードを何も気にせずに使っていませんか?
もしくはそういったフレーズを聞いて、理由はわからないけれど上から目線だと感じませんでしたか?

〇〇の部分は、物の場合も気持ちの場合もあります。

スポーツ選手の決起表明などでも「感動を与える」などはよく使われる言葉ですが、受け手によっては「上から目線では?」と感じます。

今回はなぜ「与える」という言葉が上から目線に感じるのかをご紹介します。
「与える」が上から目線に感じる理由や、相手をイラッとさせない言い換え方法を知りたい方はぜひご覧ください。

目次

実は「与える」は上から目線な意味がある?

「与える」を辞書で引くと、以下の意味があると記されています。

  • 自分の所有物を他の人に渡して、その人の物とする。現在ではやや改まった言い方で、恩恵的な意味で目下の者に授ける場合に多く用いる・・・「子どもにおやつを与える」「賞を与える」
  • 相手のためになるものを提供する・・・「援助を与える」「気づきを与える」
  • ある人の判断で人に何かをさせる・・・「発言の自由を与える」「権利を与える」
  • 影響を及ぼす・・・「感銘を与える」「苦痛を与える」「損害を与える」

参考:goo辞書

4つある「与える」の意味をみてみると、自分が持っている権限・物・感情を相手に与えるという点が共通しています

双方の立場の上下に関する明確な記述はありませんが、上から目線ではないとはいいきれません。

「与える」にはから目線の意味が含まれているといえます。

「与える」が上から目線と感じる例

実際に、「与える」という言葉が上から目線と感じる例を2つ紹介します。

  • スポーツ選手など文化的功績を残す人が使う場合
  • セミナー講師などが使う場合

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

スポーツ選手などが話す「感動・元気・勇気を与える」

テレビのインタビューなどで、このような言葉を聞いたことはありませんか?

  • 「みなさんに感動を与えられるよう、頑張ります」
  • 「自分のこういった活動が、みなさまに元気を与えらていたら嬉しいです」
  • 「みなさんに、僕の行動で勇気を与えます」

スポーツ選手がこれから望む大舞台にむけての意気込みを求められた際に、このように話すことがあります。

彼らは純粋にそう思って発言したのだと思いますが、感動するかどうかは試合をみた第三者に委ねられますよね

Twitter上には、次のような「上から目線に感じて嫌だ」という意見がありました。

「感動を与えてやるよ」といった意味で捉える人もいるようですね。

セミナー講師等が話す「気づきを与える」

キャリアアップなどのセミナー講師が、受講生に「私はみなさんに気づきを与えます」と語りかけていることがあります。

Twitter上でもセミナー講師のこのような発言は、「上から目線が透けてみえる」という意見がされていました。

「教えてあげます」と同様に、知識を与えるという意味の言葉は、上から目線だと捉えられやすいのかもしれません。

「与える」を上から目線にならないよう言い換えるには?

受け手によっては上から目線だと捉えられてしまう「与える」というワード。自分にその気はなくとも相手に不快な思いをさせていたら嫌ですよね。

では、どのような言葉であれば誤解を招かないのでしょうか。うまく言い換える言葉をご紹介します。

差し上げる

物品を相手に渡すときは、「与える」ではなく「差し上げる」と言い換えましょう。

「差し上げる」は謙譲語。謙譲語には、相手を持ち上げて自分をへりくだるといった意味があります

謙譲語を使い「この〇〇、よろしければ差し上げます」と言えば、上から目線に感じる人はいません。

ちなみに、同期など立場が同じ人には「あげる」を使用しましょう。

届ける

感動や元気といった感情を与える場合は、「届ける」に言い換えましょう。

「みなさんに元気を与えられたらと思います」ではなく、「みなさんに元気をお届けできたらと思います」とすれば、上から目線にはなりません。

受動態の「〜させる」は使わずに、「〜する」を使うことを意識することをオススメします

「届ける」の場合、謙譲語はつかっていませんが自分が主体的な意味になるので、嫌な思いはさせませんよ。

「与える」を使うのが一般的になった理由

なぜ「与える」という言葉は、一般的に使われるようになったのでしょうか。

諸説ありますがテレビ局のヒーローインタビューなどで、インタビュアーが「国民のみなさんに感動を与えてください!」というようになったことが一因だといわれています。

インタビューを受ける側は、「感動を与える」という言葉をインタビュー時によく聞いているため、なんとなく覚えていて自然と自分の言葉として話してしまっているのです。

普段から耳にしている言葉は、意識していなくても口にでてしまうことがありますよね。普段から「与える」を使っている人は、彼らの周囲がその言葉を使っているのでしょう。

お茶の間でよくみるテレビ番組で「与える」というワードをよく聞くため、「与える」は一般的に使われるようになりました。

しかし一般的になったといっても、上から目線だと思う人がいるのは変わりません。注意が必要な言葉です。

【結論】「与える」は上から目線になりやすい言葉

「与える」に含まれる「自分が持っているものを相手に与える」といった意味から、「上から目線だ」と捉えられてしまう可能性があることをお話しました。「与える」は多くの場面で上から目線だと思われてしまいます

できれば、相手が誰であっても「与える」を使用するのは避けるべきです。許されるのは第三者視点で話すときや、自分が与えられる側のときですね。与える側の立場で話さないように注意してください。

「差し上げる」や「届ける」に言い換えて、できるだけ「与える」を使用しないようにしましょう。
自分が気づかないうちに上から目線だと相手に思われないよう、気をつけたいですね。

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