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「どうぞ」は上から目線?年上の人に使っても失礼にならない?

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「どうぞ」という言葉を聞いて、なんとなく上から目線だと感じたことはありませんか?

年上の人に使っても良いのか、失礼にならないのかなど、気になっている人もいるのではないでしょうか。

実は「どうぞ」という言葉の使い方には、注意点があるのです。

この記事では、「どうぞ」が上から目線になってしまうのかどうかについての解説と、上から目線に思われないための使い方のポイント、他の言い換え方法についても併せて紹介します。

目次

「どうぞ」の意味

「どうぞ」という言葉が上から目線になるのか判断するため、意味を確認しておきましょう。

「どうぞ」を辞書で引くと、以下の意味があると記されています。[

[副]《副詞「どう」+助詞「ぞ」から》

丁重に頼んだり、心から願ったりする気持ちを表す。どうか。なにとぞ。「―お許しください」「―大学に入れますように」

相手に物事を勧めたり、承知・許可を与えたりする気持ちを表す。「―お召し上がりください」「はい、―」

ある状態や行為を実現させたいという気持ちを表す。なんとか。どうにか。「―して産みの母にめぐりあいたい」

引用:goo辞書

3つある「どうぞ」の意味を見てみると、自分の希望を叶えるための「依頼」の気持ちを表しているという点が共通しています。

「どうぞ」は上から目線?

結論から言うと、「どうぞ」という言葉は、上から目線ではありません。文法的に、「どうぞ」は《副詞「どう」+助詞「ぞ」》で成り立っています。

副詞とは、用言(「動詞」「形容詞」「形容動詞」)を修飾する言葉です。つまり、「どうぞ」の言葉の後ろには、用言が来るということです。

私たちは普段どのように「どうぞ」という言葉を使っているか、例を見てみましょう。

  • どうぞお入りください。(くださる:動詞)
  • どうぞよろしくお伝えください。(くださる:動詞)

見てわかる通り、「ください」は用言です。つまり、「どうぞ」は「ください」とセットなのです。

「どうぞ」のような副詞を「呼応の副詞」と言い、「どうぞ~ください」の他には、「もし~ならば・たら」「きっと~だろう」「決して~ない」などがあります。

ちなみによく使われる「どうぞよろしくお願いいたします」は、定型表現なので、呼応とは呼べない例外です。

呼応の副詞には、必ずセットの用言があるということです。

しかし、「どうぞ」の後に本来付いているべき呼応する用言の部分が省略されてしまった場合、言葉足らずでぶっきらぼうに捉えられてしまう可能性があります。

特に「〜ください」は請求の意を敬意を示して表す表現ですから、省略されてしまうと、なおさら丁寧さが失われたような気がします。

上記の点に気をつけて、「どうぞ」という言葉を使ってください。

「どうぞ」は年上の人に使える?上から目線になる?

ここまで解説してきた通り、「どうぞ」は基本的に上から目線の言葉ではないことから、意味としては、年上の人に使っても問題はありません。

ただ、入室の際、上司にドアのところで順番を譲る場面を想像してみてください。

「どうぞ」とだけ言うより、「どうぞお先にお入りください」と言うほうが、丁寧さが伝わりますよね。

「どうぞ」だけでは、相手に何をしてほしいのか、何がOKなのかが伝わりにくい上、続きを省略されたことで、ぞんざいな扱いを受けたような印象を与えかねません

「どうぞ」を使う時には、「~ください」までの明確な文にすることで、年上の人からも上から目線と思われずに使うことができます。

しかし、それでも「どうぞ」という表現を使うことに不安がある場合は、次で紹介する言い換え例を参考にしてみてください。

「どうぞ」を上から目線にならないよう言い換えるには?

「どうぞ」という言葉が上から目線にならないか気になる場合、言い換えて使うことをおすすめします。

ここからは、具体的に「どうぞ」の言い換え例をいくつかご紹介します。「どうぞ」をうまく言い換えたいときは、下記のような表現を使ってみてはいかがでしょうか。

どうか

  • どうかご検討ください。
  • どうかお許しください。

「どうか」は、「どうぞ」に置き換えやすい言葉です。

しかし、「どうぞ」に比べて、「どうか」はお願いの意味合いが強く、無理を承知で頼む哀願や懇願のニュアンスが濃い言葉でもあります。

上から目線に捉えられにくい言葉なので、相手にお願いをしたいときは、「どうぞ」を「どうか」に言い換えて使ってみてはいかがでしょうか。

くれぐれも

  • くれぐれもよろしくお伝えください。
  • くれぐれもお体にお気をつけください。

「くれぐれも」という言葉には、何度も依頼・懇願するという意味があります。

「何度も」という繰り返し念を押す部分が、「どうぞ」よりもさらに丁寧な印象を与えるので、上から目線と思われることはほぼないでしょう。

ぜひ

  • ぜひ遊びにいらしてください。
  • ぜひお召し上がりください。

「ぜひ」という言葉は、「どうぞ」に比べて、行動を勧める意味合いが強くなります。

積極的に行動してほしいときにのみ使われる言葉なので、相手が行動しないことを希望するときは使えません。

上から目線を感じさせない言葉ではありますが、時と場合によっては押しつけがましく感じられてしまうので、使い方には注意してください。

「どうぞ」は上から目線ではない

「どうぞ」という言葉は、上から目線の言葉ではありません。

人に丁寧に願い、勧める気持ちを表す言葉なので、意味的にも問題はなく、ほとんどの場合、言われた人が上から目線に感じることはないでしょう。

ただし、「どうぞ」に続く言葉を省略した場合、言葉足らずでぶっきらぼうな印象を与えてしまう可能性があります

「どうぞ」という言葉を使うときには、「~ください」と文にして最後まで話すよう気をつけましょう。

「どうか」や「くれぐれも」「ぜひ」など、さらに丁寧さを加えた言葉に言い換えたり、会釈や笑顔などの仕草やボディーランゲージを付け加えたりして、相手に上から目線と思われないように心掛けたいですね。

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